年金は保険です

2020.01.27

『日本の年金制度は破綻するんですよね?』

『国民年金を掛けるより民間の保険に加入した方が得ですよね?』

『なんで給料からあんな高額の社会保険料、取られんですか?手取りが減って損です。』

『社会保険の保険料を支払った分、自分に還元されないですよね?大損だわ。』

年金のイメージは良くないです。

勉強会やちょっとした友人との集まりでも、年金への不平不満はとまりません。

年金(国民年金や厚生年金)については、どうしても『損得勘定』で判断しがちです。

たしかに人は誰でも、私も含めて、損得勘定で物事を判断します。

そして国の制度なので、得をして当然、と思いがちです。

ここで、間違えて欲しくないのは、年金は「保険」です。

保険というのは、損得勘定で考える代物ではありません。

「万が一のための保障」です。

たとえば、医療保険を想像してみてください。

万が一、手術や入院を余儀なくされた場合、一時金○○○○円や日額○○○○円、といった保障がでます。

この保障は、おそらく毎月保険会社に支払っている保険料から充てられます。

この一時金や日額をもらうとき、おそらく「保険に加入していて良かった」と思うことになります。

多くの方は、保険金がもらえると、同じコメントをされます。

これは損得勘定で考えているのでしょうか。

病気やケガの治療をする必要があるとき、やはり気になるのは費用であるお金です。

治療をすれば治るけれど、お金がないから治療ができない、なんてことがあっては、なりません。

そのための保障が保険です。

お金があることで治療に専念できます。

では、年金はどうでしょう。

損得勘定で考えていませんか。

正式名称は、「国民年金保険」「厚生年金保険」です。

つまり、保険です。

保険は万が一のための保障です、と先ほど書きました。

万が一とは、「年老いて現役時代のように働けない」「家計を支える大黒柱が亡くなった」

「障がいが残ってしまい、従前どおり働けない」であり、

それぞれが「老齢年金」「遺族年金」「障害年金」となるわけです。

民間である保険会社へは「医療保険」「生命保険」「がん保険」など、多くの保険料を支払って、

万一の保障を組み立てているのに、

国に対して支払う保険には、保険料と貰える金額が見合ってないから、支払わない、となるのでは

困ります。

万が一を保障している保険である年金のこと、もう少し考えてみませんか。

また、保険の見直しをされるときに、年金(社会保障)があることも忘れないでください。

保険会社だけで保障をまかなうのではありません。

まずは国からの保障額を知り、そのうえで不足である部分を補うのが民間の保険です。

国からの保障額は、ねんきん定期便で調べることができます。

考える順番を間違えないでください。

国⇒民間の順番です。

お間違いなく。


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