「親子の会話っていつからかなくなるんですよ・・・。」
相談に来られた方の一言でした。
「親が認知症になってからというもの、親子の会話なんてありません。」
「ただただ言った・言わない、やった・やっていない、という会話をしているだけで、
最終的には『もういい!うるさい!』とケンカになります。」
「わかってますよ、病気(認知症)なんだから。頭では理解しているけれど腹が立つ。」
相談に来られる方でちょくちょくこういう話を聞きます。
こういう話を聞くと寂しくなります。
なぜなら親も子もどちらも悪くないんですから。
親は病気で自分の認知機能が衰えていることを感じ、今までできていたことができなくなっていく
不安と戦っています。
子は親のために一生懸命がんばっています。
お互いがお互いを思うがゆえに起きてしまう衝突です。
こういったことを避けられないのか。
これを考えるのも「終活」ではないのかな、と感じています。
健康なうちに親子で会話をする。
万一親が正しい判断ができなくなったときに、こうして欲しい、ということを親から子へ、
直接言葉で伝えておく、これって大事だと思います。
昨日、テレビを見ていると、こんな人がいました。
「私は末期がんです。まだ動けるうちに、ご飯をおいしいと思える時期に、ラストチャンスなんです。
(コロナ禍ではあるけれど)ハワイに行くんです。」と、飛行場でインタビューを受けておられました。
それを見て、本当に今を楽しむことも大切だな、と思いました。
人生、何が起こるかわかりません。
みなさんも、年末年始、帰省する方もいらっしゃるかと思います。
元気なうちに親子で会話を楽しみませんか。