NPO法人京都ARU様にて、毎月「FPさんとお茶しよう」と題して、
若者たちとお茶会を開催しております。
NPO法人京都ARU様は、以下のような団体様です。
『社会的ひきこもり状態にある若者とその家族を支援することを目的に設立されました。
若者の「生きづらさ」に共感し、「しんどさ」に寄り添いたい、
一人ひとりの「ありのまま」を大切にし尊重したいと考えます。
人生という" キャリア "の中に何を積み上げていくのか、一緒に今とこれからを考え、
歩んでいきたいと思っています。』(※ホームページより抜粋)
今回のお茶会では、一生に必要なお金ってどれぐらいなのだろう、
というテーマでお話をさせていただきました。
その中で、以下の3つの質問をしました。
●お金は好きですか?
●お金持ちになりたいですか?
●いま1憶円あったらどうしますか?
上記の質問は通常のセミナーでも質問させていただくのですが、今回は興味深い結果となりました。
『お金は好きですか?』
参加者9名中、8名が「好き」と回答
『お金持ちになりたいですか?』
参加者9名中、8名が「なりたい」と回答
『1億円合ったらどうしますか?』
資産運用・貯蓄(ペイオフ1,000万円の範囲で複数の金融機関で)・趣味の欲しいものを購入
通常のセミナーでは、参加者同士が目配せをし、最初の2つの質問には、手が挙がりません。
それは「お金」の話題に日本人は恥という思いを持っているからです。
今回、手の挙がらなかった方はしっかりした理由があり、理解できるものでした。
お茶会なので、堅苦しく話をするのではなく、現状の日本の経済状況や金での投資の話、
そして消費税の増税問題や親の相続問題といった税金の話、さらにはテレビのワイドショーネタまで、
気さくにお菓子を食べながら話をしています。
お金の話は、親から子に教えることではなく自然と学ぶもの、という日本の風習があります。
そのため、どんな家庭でも親は子に家計の実状を話すことは少ないです。
そのため、ある程度の年になると、子が不安になります。
まさに相続で悩む子というのは、親がお金のことは話さない、ということから起こるのです。
タイトルにも書いた「1億円あったらどうしますか?」という話でも、
当事者なので将来の不安に直面している事実もあり、現実の自分と向かい合いながら、
若者たちは懸命に生きています。
そんな若者たちを、できる限り、これからもサポートさせていただきたいと思います。