エンディングノートは所詮、何の効力もないですよ、というのが通例のように話をしていました。
それは間違いではありません。
でも、ちょっとした一工夫で、遺言書に早変わり、っていうことを考えてもみませんでした。
このアイデアは、お盆休み前のテレビで放送されていました。
何気なくテレビを見ていると、
「お盆休みは親と財産のことについて、しっかり話し合いましょう」というテーマでした。
その番組にでていた弁護士さんが言うには、
「エンディングノートに遺産の分割について書いてあって、なおかつ、記入日、本人の署名、押印など、
自筆証書遺言と同じ条件に満たしていれば、遺言書になります」とのこと。
テレビに向かって思わず、「本当だ!」と言っていました。
その番組に出ていた芸能人の方も、親に遺言書を書いて欲しいとは言いづらい。
でも、エンディングノートは書いていたので、そのエンディングノートに、記入日や署名押印等を
追加して、というぐらいなら言えるかも、と言っておられた。
さらに弁護士さんが言っておられたのは、「親は元気だから遺言書を書くなんて、まだ早い、という
けれど、元気だからこそ、書かないといけない。実際に倒れて動けなくなったり、認知症になったら、
書こうと思っても書けないし、効力が無効という判断が下されるかもしれない。元気だからこそ、
書いて欲しい」と強調されていた。
本当にこれが全てだと思います。
遺言書を書くのもコソコソしては、意味がありません。
内容をオープンにして、家族・親戚が納得の上で文章として残しておく、これが遺言書だと
強く思います。
コソコソして書いた遺言書は、争族の始まりとも言えます。
全員が笑顔で相続の時を迎えてこそ、遺言書を書く意味があるのです。
元気な高齢者を親にもつ皆さん、一歩踏み出して、親に遺言書を書いてもらってはいかがでしょうか。
書き方等でお困りの方は、いつでも気軽にご相談ください。