コロナウィルスの影響により、日経平均株価は一時、乱高下を繰り返しました。
そのことにより、多くの方が落ち着かない日を過ごし、中には、「売却」という選択をされた方も
いらっしゃることと思います。
50歳代の方で、今までコツコツ投資をされ、順調に増やされ、
最終的には子どもに相続してもらいたい、とおっしゃっていた方がいらっしゃいます。
その方にとって、今回の乱高下は、居てもたってもおれず、どうしたものか、との相談でした。
その方にとって、投資の目的は、「子どもに遺す」ということでした。
昔からお金持ちではなく、良い暮らしをさせてやることができず、手元のちょっとしたお金を
工面し、コツコツ投資をされてきたのでした。
投資の目的が「子どもに遺す」なのであれば、気持ちを切り替えましょう、と進言しました。
まずは、この不況ですが、いつかは終わりをみます。
たしかにその終わりが今は見えず、5年後のなのか10年後なのかはわかりません。
でも、今、世界中で経済を復活させる動きがあり、莫大な資金が経済活動に投入されています。
まだ経済が復活していない現状で、今投資を辞めると、今までコツコツ頑張ってきたことが、
無駄になります。
「子どもに遺す」目的なのであれば、まだ20年近くは投資できるので、経済の復活を待ちましょう、
ということになりました。
この方は、話をしていく中でだいぶ落ち着かれ、
最後には、「相談して良かった」「1人で悩まずに口に出してスッキリした」とのことで、
晴れ晴れとした顔で帰って行かれました。
あなたの投資の目的は何ですか。
投資の目的がはっきりしていないと、経済の動きに翻弄され、気持ちがついていかなくなります。
今一度、ご自身の投資の目的を考えてみてはいかがでしょうか。