いまでも日本ではお金に関する教育というのはありません。
義務教育の中でお金の授業というのはありません。
たとえばアメリカでは小学校から投資教育があり、小学生が投資をしています。
そのため、投資期間が50年を超える人もいて、
投資の基本の1つである時間を利用した投資ができています。
では、日本ではどうでしょうか。
小学生のこどもと親がお金のことを話題にして話をすることがあるでしょうか。
こどもに親の収入について話をすることがあるでしょうか。
こういった関係が続き、
自然と親と子の間にお金のことについて話をしない習慣が身についてしまうのです。
そして月日がながれ、親が70歳代近くになり子どもも40歳近くになると、
なんとなく子どもは親の今後のことが気になります。
「介護状態になった時、どうするつもりなんだろう」
「いま生活している家、どうするつもりなんだろう」
「そもそも財産って持っているんだろうか」
など
そこで、今度聞いてみよう、と多くの人が試みるのですが、
今までお金のことを親と話したことがないので、何と切り出したらよいのかわからず、
もやもやしたまま月日が流れます。
なんとかお金の話を切り出せたとしても、親から
「あんたらが心配しなくてええよ」と言われ、それ以上突っ込めなかった、という事例もあります。
そんなこんなをしている間に、親が倒れ介護状態に・・・。
施設を探してもなかなか見つからず、病院からは早く出て行ってください、と急かされ、
仕事も手につかず心身ともに疲れる日々。
ようやく施設が見つかったと安心していると、親の容体が急変して他界。
今度は親の他界後の手続きに追われる日々。
さらに、親の財産について知らなかったが、実際に調べてみると、莫大な資産があって、
税金がかかるらしいことが判明。
ところが、メインの資産が不動産だったため、税金が支払えない、ということもわかってしまった。
「ほとほと疲れました」
これが子どもの本音です。
この事例のように、子どもは本当に疲れます。
原因はただ一つ!
『親子でしっかりお金の話ができていなかった』
このような事態を避けるのには、やはり親子が心身ともに健康な、比較的若い時から、
しっかり「お金の話」をするべきなのです。
あなたはできていますか。