iDeCo・・・
確定拠出年金の個人型の通称です。
いま多くの方に周知され始めています。
『毎月支払っている金額が所得税の所得控除になるので、税金がお得です!』
『加入期間中の値上がり益は非課税です!』
という広告ににより、加入者が莫大に増えています。
2018年3月は約85万人だったのが2020年8月には、約169万人となっています。
多くの人が老後の不安から、自分で老後のためのお金を用意するため、
資金作りに励んでいることがわかります。
ところが、上記2つの『広告』はとても大切なのですが、もう一つ大切なのが、【出口】です。
出口?
つまり、受け取るときの税金です。
『退職金のように税制で得します!』と言うのは、なんとなく聞いたことがあるという方は多いです。
そのため、なんとなく税金はかからない、と思っている方が大半です。
しかし!
ここが注意ポイントです。
個人事業主は、そもそも退職金というものが存在しないので、退職金として受け取ると税金が
かからない、ということもあるかもしれません。
ところがサラリーマンでiDeCoに加入しておられる方は、会社から退職金をもらい、
iDeCoでの積立の終了時に一時金として受け取ると、退職金となり、2回退職金をもらうことになります
(年金形式で受け取ることもできます)。
通常、退職金には「退職金控除額」が決められており、ほとんど税金を取られない仕組みです。
しかし、退職金を2回もらうと、この控除額の計算方法が変更となり、思ってもみなかった
税金がとられる、という事態になる人もおられます。
何より、iDeCoのことを正しく理解していなかった本人も悪いですが、販売側も悪いです。
販売時に、あいまいに「受取るときも税制面で優遇があります」といった広告だと、
伝わりにくいです。
ハッキリ内容を提示することが必要です。
iDeCoの受け取り方で悩んでおられる方は、気軽にお問い合わせ下さい。