「これからのお金大丈夫なの?」と、定年を控えた親に質問するのは難しいと、
相談に来られる方から聞きます。
たしかにどうやって切り出すかは難しいですね。
そんな時に私がお答えするのは、決まって、
「この前に友達と会って(あえてファイナンシャル・プランナーに会ったとは言わない)、
その友達が親の介護費用に困ってたわ。お父さんとかお母さんは大丈夫なん?考えてる?」
といって話を始めてください、と答えています。
その後は、今からお伝えする介護費用のお話や終活の必要性を親に話していくと、
意外と話がでてくるものですよ、とお伝えします。
男性と女性だと、女性は比較的親とよく話をするので、その後の話で「ちゃんと聞きだせました。」
ということを聞きますが、男性は難しいようです。
男性はそもそも親とあまり話をしません。
話をするときは、どどのつまりで、
上から物事を言うような口ぶりになるそうです(これも、相談者の声です)。
そのため、お金の話を切り出すのは難しい、の一点張りです。
でもよく考えてください。
本当のところ、親は子に心配をかけたくはないし、親は知識を持っていないので、
介護費用とか終活の必要性を親身になって話すと、子のためだ、と動いてくれます。
それなので、女性も男性も勇気を出して親に話してみてください。
どどのつまりになって、にっちもさっちも動けなくなることを考えると、
今ちょっとした勇気を出して、親との話し合いの時間を持つことは、十分に価値があります。
このご時世、なかなか親とも会えない状況ですが、電話をして元気にしていることを伝え、
「そうそうこの前さ、友達と会って・・・」と話を展開してみてください。
親の本心が聞けるかもしれませんし、それができればいざという時のために対策が打てます。
ぜひ、ほんの少しの勇気をだしてください。