「うちの会社に福利厚生なんて必要ない」
税理士事務所で働いていた当時にお会いしていた中小企業を経営されていた方の言葉です。
確かにごもっともかもしれません。
社長と奥様と従業員2人の小さな工務店さんでした。
社長は一人で会社を立ち上げ、奥様と二人三脚で会社を切り盛りされていました。
社長は良い意味でも悪い意味でも信じているのは自分だけ、という頑固な人でした。
それでも経営に関しては慎重で、必要な時に大きな資金を投下できるように、しっかり計画を立て、
経営をされていました。
ところがこの社長、昔は多くの経営者がそうであったように、
家庭のこと気にすることはありませんでした。
そのため、社長の奥様は社長と従業員のつなぎ役をこなしながら会社の経理をし、
また家事との両立にもはげみ、がんばっておられました。
あるとき、奥様から「私は会社の経理なんてやっている場合じゃないんです。
まもなく子どもが大学に行くんですが、そのお金が心配で・・・。」と突然切り出されました。
またその会社の従業員の人も、会話に入ってきて、
「ほんと大学費用ってすごくかかるんですよね。結婚してまだ先とか思ってるんですけど
嫁さんに子どもの教育費をためるために保険がどうとかこうとか言われてて、意味不明です。」
という会話がありました。
当時私は「そうなんですね」とその会話をスルーしていました。
今なら言えます「『お金の学習塾』を会社内で開きませんか?」と。
日本ではようやく少しずつお金の授業というものが始まろうとしていますが、まだまだです。
そのため社会に飛び出した人の多くが、お金との付き合い方を知りません。
その結果数年前にちょっとした混乱を招いた「老後資金2,000万円不足発言」、
このようなことが起こってしまいます。
日本の8割から9割を占めると言われている中小企業、大企業ではまがりなりにも福利厚生でお金との
付き合い方を教えてくれる窓口のようなものがあります。
以前にその窓口に携わったこともあるので、いかに中小企業と異なるかを痛感しました。
同じ仕組みが中小企業にあれば、日本人の多くの人がお金と上手く付き合い、嘘の情報に
翻弄されることもなく、楽しい人生を最期までまっとうできるのではないかと考えています。
あなたの会社にもあって欲しいと思いませんか。
経営者の人も従業員に喜ばれ、また会社としても得する福利厚生を始めたくないですか。
1度きりの人生を楽しみたいですよね。
きっとこの福利厚生を始めるだけで、人生が開けるでしょう。
次回はその内容についてお話します。