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エンディングノートの必要性

2022.04.22

エンディングノートは法的拘束力がないので、一部の士業の人に言わせると、何の意味があるの?とおっしゃいます。

たしかに遺言書と比べると法的拘束力という意味では、役に立たないものです。

しかし、そこだけの判断で「意味がない」と言い切れるでしょうか。

今年に入り、知人から「エンディングノートをすぐに欲しい」「時間がない」と焦りのメッセージをもらいました。

個人の尊厳のため詳細は避けますが、その知人には遺言書ではなくエンディングノートが必要だったのです。

エンディングノートって何を書いたら良いの?とよく質問を受けます。

答えはいつも「書きたいことを書いたらいい」と話をします。

なぜなら具体的に書くことは、人それぞれ異なるからです。

そのため、その人に合ったエンディングノートを作成する必要があります。

たとえば、70歳の人が書くエンディングノートと40歳の人が書くエンディングノートは全く異なります。

さらには、親が生きているのか、結婚しているのか、子どもがいるのか、こういったことでも書く内容は全く異なります。

つまり、その人に合ったエンディングノートを作ることで、本当の意味でのエンディングノートが完成します。

そして一人で黙々と書き進めることもできますが、中には書き進められず、困っている人もおられます。

そのような人には、いつも一緒にそのノートを広げ、「あーでもないこーでもない」と言いながら、書き進めてもらいます。

エンディングノートの作成は、もちろん「死」を覚悟して書くこともあります。

自分の伝えきれなかったことをしっかり伝える、という役割です。

でもそれだけではなく、自分と向き合うこともできます。

今までの自分と向き合い、これからの自分をこうしたい、という決意を新たにする役割もあります。

つまりどんな人にもエンディングノートは必要なものです。

エンディングノートの必要性をやはりわかって欲しい、強く思います。


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