自分の親が認知症になること、想像したことありますか。
私も含めて日本人に多いのが、自分ごとになかなか考えられないことです。
昨年から続くコロナ禍においても同じことです。
自分はかからない、という何の根拠もない自信から緊急事態宣言下にあっても出かけてしまう、
といった行動に出てきます。
今は、ワクチンを打ったから大丈夫、というまた根拠のない自信によって、コロナ患者か増えないことを
祈るのみです。
さて、少々話はそれましたが、自分の親が認知症にかかる、ということを想像したことありますか。
実際に親が認知症であることを認めることは、子にとってとても辛いこと、と友人から聞きました。
何歳になっても親は親で、やはり親のイメージはしっかりしている人だったようで、どんどん
進行していく親の姿を見ているといたたまれない気持ちになったということでした。
でも最期の時、親の手を握ると「うんうん」とうなづいてくれ、最期はわかってたのかな、
と言っていました。
その友人から事前に相談を受けていました。
親が認知症になり、もうあと数日も生きられないとわかったときでした。
親はお金の心配を子どもにかけたくなかったようで、定期預金にお金を預けていたらしいんのですが、
そのお金を何とか引きだせないか、と。
さすがに友人の頼みでも、よく知っているおばちゃんの頼みでも、それは無理、となりました。
認知症に関わらず、自分の意思が明確に主張できない状況になると、
ほとんどの契約が結べなくなります。
契約は自分の意思がしっかりしているからできるものなので、自分の明確な意思が主張できない状況では
結べません。
定期預金の解約もその一つです。
不動産の売買も、有価証券の売買もそうです。
相続対策を元気な時からされる方は多くなってきていますが、認知症対策こそ、元気な時から行うこと、
忘れないでください。