今日のお話は「言葉」です。
経営者であれ従業員であれ専業主婦(夫)であれ子どもであれ
「言葉」はプラスにもマイナスにも作用します。
私は相談業や講師業をしていると、特に言葉の持っている力に驚くことが多いです。
たとえばセミナーの時、参加者の人には簡単なライフプランを語ってもらいます。
〇数年後にアメリカに行きたい
〇数年後に結婚したい
〇数年後に起業したい
〇数年後に子どもが欲しい
〇数年後に売上高を1憶円にする
〇数年後に東京に支店を作る
など、こういう時の皆さんの目はキラキラされています。
ここで注目は発言の最後です。
「○○したい」と「○○する」です。
人は知らず知らずのうちに、思いの強さが言葉に無意識に表れています。
前者は、ぼんやりと思っているだけ、あわよくば、という思いになります。
後者は、しっかり先を見据え、そこに到達するための道筋を模索しているという思いです。
以前、私はよく前者のような発言をし、先輩であるファイナンシャル・プランナーさんや
仲間の士業さんに、それでは達成できない、と言われていました。
なぜですか、と聞いたときに、言葉に思いの強さを感じないから、と言われました。
その時はあまり意識していなかったのですが、今はよくわかります。
相談に来られる人の中にも、「○○したい」という人と「○○する」という人では、達成度が異なります。
後者の人は、スピードの差こそあれ、着実に近づいておられます。
そう考えたとき、日々の発言に注意することで、行動が変わってきます。
私は、自分の心が折れそうになると、常に弱音を吐いていたのですが、意識して吐かないようにし、
無理やりでも強気発言をするようにしています(あ、誤解があったら困るのですが、弱音を吐いたり
強気発言をするのは、私の昔からの習慣である日記の中だけのお話です)。
そして、常に最終目標である着地点を目指し、1つづつクリアーしていくだけだと考えています。
相談に来られた方の中には、今の生活が、前にも後にも進めず、藁をもすがる思いで
相談に来られる方もいらっしゃいます。
こういう方は、先のことなんて考えられるわけがない、とおっしゃるのですが、
まずはゴールをイメージすることです、と伝えます。
ゴールをはっきりすることで、今からそのゴールを目指すための道筋を考えれば良いのです、
とお伝えします。
コロナ禍にあって、今が本当に辛い方も多くいらっしゃいます。
今ばかり見るのではなく、ご自身のゴールを思い描き、
そこに到達するための道筋を一緒に考えることこそ、ファイナンシャル・プランナーの仕事だと
思っています。
一緒にゴールへの道筋を描いてみませんか。